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氏名

越智 郁乃 (オチ イクノ)

OCHI Ikuno

所属

観光学部 観光学科

観光学研究科 観光学専攻博士課程前期課程

観光学研究科 観光学専攻博士課程後期課程

職名

助教

研究分野・キーワード

文化人類学・民俗学

研究テーマ 【 表示 / 非表示

  • 文化人類学・民俗学的を専門に、近現代日本(特に沖縄と新潟)及びその周辺地域における観光・移住を含む人の移動と「権力」との関係を研究する。①現代沖縄における祖先祭祀や墓制の「伝統観」と支配層(日本、米軍)による社会経済的変化の「受容」を調査し、単なる「伝統の衰退」に終わらない祭祀理論の再編を試みる。②台湾併合以降構築された沖縄台湾間の経済圏が日本復帰と観光開発によって分断されていく様相と現在の観光地の姿から、国境域における「不自由な観光」を明らかにする。③新潟の芸術祭と市民活動を対象に、芸術祭が地域に与える影響と「上」からの押し付けではない地域振興策について検討する。

 

主要研究テーマ 【 表示 / 非表示

  • 文化人類学、民俗学、南西諸島研究

  • 現代沖縄における墓制と祖先祭祀

  • 近現代の沖縄台湾移動史とボーダーツーリズム

  • 芸術祭・アートプロジェクトと地域活性化、アート・ツーリズム

研究経歴 【 表示 / 非表示

  • トヨタ財団助成研究助成特定課題「海の東アジアが醸成する文化」「沖縄と台湾の境界領域における越境実践と生活圏構築プロジェクト」
    研究期間: 2008年10月 ~ 2010年11月
    研究制度: 共同研究

  • 「日本周辺地域にみる国境変動とアイデンティティ:韓国台湾との越境を巡って」
    研究期間: 2009年04月 ~ 2012年03月
    研究制度: 科学研究費補助金

  • 「沖縄における墓地開発と宗教実践の相互作用に関する文化人類学的研究」
    研究期間: 2012年04月 ~ 2015年03月
    研究制度: 科学研究費補助金

  • 福井大学可能性試験事業「ふくいのアートで『まちおこし』〜芸術作品を活用した観光による地域活性化にむけて〜」 
    研究期間: 2012年10月 ~ 2013年03月
    研究制度: その他の研究制度

  • 大阪市立大学先端的都市研究拠点「共同利用・共同研究 若手奨励研究」「都市の社会的包摂にむけたアーツマネジメントと社会資源:大阪市西成区と横浜市 黄金町の比較を通じて」
    研究期間: 2015年04月 ~ 2016年03月
    研究制度: 共同研究
    研究活動内容:
    2000年代に入り、日本各地で現代芸術祭やアート・プロジェクトを通じた「まちづくり」や「まちおこし」が活発に行われている。本研究では、「芸術文化の持つ創造性を媒介にして都市を再生し社会包摂を目指そうとする実践」について注目する。大阪と横浜の都市型アート・プロジェクトと「まちづくり」を事例に、いかなる課題のもとで、どのような社会資源が用いられたのか、その特徴やプロセス、効果を比較検討することで、今後の日本における都市の社会包摂に向けたアートマネジメントに資する研究を行う。

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論文 【 表示 / 非表示

  • 「ゲート前という接触領域-沖縄県那覇市新都心における軍用地の記憶と返還地の開発-」
    言語区分: 日本語
    掲載誌名: 『コンタクト・ゾーン』  7号  (頁 33 ~ 55)
    掲載紙 発行年月: 2015年
    著者氏名(共著者含): 越智郁乃

    掲載種別: 研究論文(学術雑誌)
    共著区分: 単著

  • 「墓に用いられるモノと記憶-現代沖縄の造墓からみた墓制の変容-」
    言語区分: 日本語
    掲載誌名: 『国立歴史民俗学博物館研究報告』第191集  (頁 349 ~ 372)
    掲載紙 発行年月: 2015年
    著者氏名(共著者含): 越智郁乃

    掲載種別: 研究論文(学術雑誌)
    共著区分: 単著

  • 「地域連携教育の体系化に関する研究-大学COC事業採択校における取組みの分析から-」
    言語区分: 日本語
    掲載誌名: 四国大学全学共通教育センター年報  1号  (頁 80 ~ 86)
    掲載紙 発行年月: 2015年
    著者氏名(共著者含): 宮井浩志,越智郁乃

    掲載種別: 研究論文(学術雑誌)
    共著区分: 共著

  • 「芸術作品を通じた人のつながりの構築と地域活性化の可能性―新潟市における芸術祭と住民活動を事例に―」
    言語区分: 日本語
    掲載誌名: 『アジア社会文化研究』  15号
    掲載紙 発行年月: 2014年
    著者氏名(共著者含): 越智郁乃

    掲載種別: 研究論文(学術雑誌)
    共著区分: 単著

  • 「グローバル対応力を養う〜タイ王国の産業と人材育成に関する調査をもとにしたプログラム提案〜」
    言語区分: 日本語
    掲載誌名: 『グローバル人材育成プログラム構築調査2011〜2013年度 報告書』  (頁 115 ~ 123)
    掲載紙 発行年月: 2014年
    著者氏名(共著者含): 越智郁乃

    掲載種別: 研究論文(学術雑誌)
    共著区分: 単著

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著書 【 表示 / 非表示

  • 境域の人類学-八重山・対馬にみる「越境」
    記述言語: 日本語
    出版機関名: 風響社
    発行年月: 2017年07月
    著者氏名: 上水流久彦,村上和弘,西村一之

    著書種別: 単行本(学術書)
    担当部分: 交錯するツーリズム-八重山台湾間の観光をめぐる台湾認識のあり方-
    著書形態: 単著

  • 『<境界>を越える沖縄-人・文化・民俗-』
    記述言語: 日本語
    出版機関名: 森話社
    発行年月: 2016年
    著者氏名: 小熊誠

    著書種別: 単行本(学術書)
    担当部分: 「海を越える墓-現代沖縄の『墓の移動』をめぐる語りと情緒」
    著書形態: 共著

  • 『生をつなぐ家』
    記述言語: 日本語
    出版機関名: 風響社
    発行年月: 2013年
    著者氏名: 小池誠・信田敏宏編

    著書種別: 単行本(学術書)
    担当部分: 「『この世の家』と『あの世の家』-現代沖縄における家屋・墓・仏壇の移動と「家」の継承をめぐって-」
    著書形態: 共著

科研費(文科省・学振)獲得実績 【 表示 / 非表示

  • 「沖縄における墓地開発と宗教実践の相互作用に関する文化人類学的研究」
    研究期間: 2012年04月 ~ 2015年03月
    研究種目: 若手研究(B)
    研究内容:
    本研究では、現代沖縄の開発の中で墓地開発をとりあげ、墓をめぐる環境の変化と宗教実践の相互作用について考察した。具体的には、墓に用いられるモノの物質性が人々の宗教実践に及ぼす影響に注目した。特に墓をめぐる環境が変化する過程におけるモノの作用、すなわちモノのもつエージェンシー(行為能力)という側面からの研究を行った。

  • 「開かれたコモンズとしての共同店―持続的共有財の存立条件について」
    研究期間: 2015年04月 ~ 継続中
    研究種目: 基盤研究(C)
    研究内容:
    本研究は、住民の共同出資、共同管理に基づく沖縄の共同店を、持続性を備えた共有財・コモンズとして位置づけなおし、その実態の解明とその持続の条件を明らかにすることを通して、中山間地域、地方都市あるいは都市近郊団地に急増する「買い物難民」のための共同店類似組織を持続的に運営していく条件を明らかにすることを目的とする。

  • 「沖縄の軍用跡地開発と社会空間の再構築に関する文化人類学的研究」
    研究期間: 2015年04月 ~ 継続中
    研究種目: 若手研究(B)
    研究内容:
    本研究では、現代沖縄の重層的な権力構造の基で行われる軍用跡地開発をとりあげ、そこでの社会空間の再構築について文化人類学的に探究する。具体的には、沖縄戦と軍用地接収により強制移住を経験した住民集団が、返還後の再開発において主体的に生活空間と宗教空間を再建する過程を明らかにしながら、軍用跡地における社会空間の再構築について考察し、ポスト基地社会の将来ビジョンについて再考する。

 

教育活動概要 【 表示 / 非表示

  • 観光研究法A(質的調査)について

     観光学研究科(大学院)の観光研究法Aでは、観光を研究対象化する際に有効な質的調査の一つとして、文化人類学・民俗学的なフィールドワークの意義について学び、プロセスや資料の取り扱いを含めた技法を習得を目指します。

     現地に住み込みながら長期で調査を行うことが、文化人類学的なフィールドワークとして知られ、実際に大学院教育における一つの「通過儀礼」になっています。とはいえ、人類学者がいつでも長期のフィールドワークを行う・行えるわけではありません。

     そこで、本演習では「フィールドワークのエッセンス」あるいは「多用な現場」における人類学的なフィールドワークの応用にポイントをおいて講義を進めていきます。文化人類学または民俗学的フィールドワークの歴史、調査者と被調査者の力関係、調査の契機、文献調査、参与観察、インタビュー調査に関する文献を講読しながらディスカッションし、その概要を学んでいきます。次の段階として受講者の実践(講義時間外に調査を実施)と講義時の経過・成果の報告を通じて、現在観光の現場で生起している問題を読み解くために必要な調査方法について検討したいと思います。

  • 2年~4年ゼミについて

     観光地はいつ、どのように観光地になったのでしょうか。もし、あなたの地元が観光地だったら、どんなことが起きるでしょう。私が担当するゼミでは、沖縄県と新潟県という二つの異なる地域における歴史、観光開発や観光形態の変遷を追いながら、近現代日本の観光が抱える問題について、主に文化人類学的な視点から考えます。

     2年次は沖縄県を例に「日本」「中央」との関係に注目して対象地域の観光開発の歴史をたどることで、「観光地」が形作られていく過程について学びます。沖縄県は「南国リゾート観光地」、新潟県は「雪国リゾート観光地」として知られています。しかし、国外を含む周辺地域との交流史や、それを通じて現在の観光資源が形成されたことはあまり知られていません。また、観光開発やその後の大量の観光客の到来は、沖縄にとっての本土日本(鹿児島以北)、新潟にとっての関東地域との従属関係を抜きにして成立しません。そこで、2年次はまず沖縄を例に毎週、歴史学・社会学・民族学など他分野にまたがる文献の購読を通じて観光開発へと至る歴史を学ぶとともに、基礎文献を収集してまとめ、それをもとに議論する力を習得します。2年の終わりには沖縄でのゼミ合宿を行い、文献に登場した地を巡ります。

     3年次には、新潟の芸術祭やアート・プロジェクトを通じた地域振興を例に、変わりつつある現在の「観光」の姿について考察します。前半は文化政策や地域振興に関する文献調査と調査計画立案、夏休みには新潟県における芸術祭と住民活動及び交流人口に関するフィールドワークを行い、「アートによるまちづくり・まちおこし」の意義について検討します。後半は成果を文章化し報告書にまとめます。4年次は、各自のテーマを基にした卒業論文の指導を中心にしたゼミをします。

     2~4年を通じて着実な文献調査と現地調査の往復により、皆さんが自らぐいぐいと観光研究にアプローチすることを期待しています。

 
 
 
 

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