2024/10/07 更新

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ヨネムラ コウタロウ
米村 幸太郎
YONEMURA Kotaro
*大学が定期的に情報更新している項目(その他は、researchmapの登録情報を転載)
所属*
法学部 法学科
法学研究科 法学政治学専攻 博士課程後期課程
法学研究科 法学政治学専攻 博士課程前期課程
職名*
教授
研究テーマ*
  • 現代正義論全般に関心があるが、とくにリベラリズムの中心的要請のひとつとされる国家の中立性の根拠と射程、さらに派生的に、パターナリズムの許容可能性や福利(well-being)論についても研究している。

  • 学内職務経歴*
    • 2023年4月 - 現在 
      法学部   法学科   教授
    • 2023年4月 - 現在 
      法学研究科   法学政治学専攻 博士課程前期課程   教授
    • 2023年4月 - 現在 
      法学研究科   法学政治学専攻 博士課程後期課程   教授
     

    研究分野

    • 人文・社会 / 基礎法学

    経歴

    • 2023年4月 - 現在 
      立教大学   法学部 法学科   教授

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    • 2014年4月 - 2023年3月 
      横浜国立大学   国際社会科学研究院   准教授

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    • 2010年4月 - 2014年3月 
      成蹊大学   法学部   助教

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    学歴

    •  
      東京大学   法学政治学研究科   総合法政専攻

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      国名: 日本国

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    受賞

    • 2017年11月  
      日本法哲学会  日本法哲学会奨励賞(論文部門)  「「功績Desert」概念と応報」
       
      米村幸太郎

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      受賞区分:国内学会・会議・シンポジウム等の賞 

      受賞国:日本国

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    論文

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    MISC

    書籍等出版物

    • もっと問いかける法哲学

      瀧川 裕英, 若松 良樹, 土井 崇弘, 関 良徳, 平井 光貴, 米村 幸太郎, 池田 弘乃, 森 悠一郎, 小林 史明, 松尾 陽, 橋本 祐子, 浦山 聖子, 成原 慧, 古澤 美映, 西村 友海( 担当: 分担執筆 ,  範囲: 奴隷契約は有効か?(第5章、pp. 67-83))

      法律文化社  2024年5月25日  ( ISBN:4589043408

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      総ページ数:274  

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    • 広瀬巌編・監訳『平等主義基本論文集』

      米村幸太郎, 担当, リチャード・アーネソン, 平等と厚生機会の平等( 担当: 共訳)

      勁草書房  2018年5月 

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      総ページ数:250   記述言語:日本語 著書種別:学術書

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    • 若松良樹編『功利主義の逆襲』

      米村幸太郎( 担当: 分担執筆 ,  範囲: 「欲求か快楽か、快楽だとしてもどのような快楽か?」、pp. 28-34)

      ナカニシヤ出版  2017年8月15日  ( ISBN:4779511895

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      総ページ数:262   担当ページ:35-56   記述言語:日本語 著書種別:学術書

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    • 瀧川裕英編『問いかける法哲学』

      米村幸太郎( 担当: 分担執筆 ,  範囲: 「ドーピングは禁止すべきか?」pp.2-18)

      法律文化社  2016年9月20日 

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      総ページ数:275   記述言語:日本語 著書種別:学術書

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    • 瀧川裕英・大屋雄裕・谷口功一編『逞しきリベラリストとその批判者たち:井上達夫の法哲学』

      米村幸太郎( 担当: 分担執筆 ,  範囲: 「『普遍の再生』ーーどのようにして?そしてどのような?」、pp. 83-96)

      ナカニシヤ出版  2015年 

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      記述言語:日本語 著書種別:学術書

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    • 橋本努編『現代の経済思想』

      米村幸太郎( 担当: 分担執筆 ,  範囲: 「快楽:快楽が多ければ良い人生か」、pp. 3-30)

      勁草書房  2014年 

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      総ページ数:3-30   記述言語:日本語 著書種別:学術書

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    • キャス・サンスティーン著(那須耕介 監修)『熟議が壊れるとき:民主政と憲法解釈の統治理論』

      米村幸太郎( 担当: 共訳 ,  範囲: 第3章 「司法ミニマリズムを越えて」)

      勁草書房  2012年10月15日 

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      記述言語:日本語 著書種別:学術書

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    • 井上達夫編『講座人権論の再定位5:人権論の再構築』

      米村幸太郎( 担当: 分担執筆 ,  範囲: 「自然権なしに人権は存在しうるか」、pp. 89-109)

      法律文化社  2010年 

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      記述言語:日本語 著書種別:学術書

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    • ゲアリー・E・マルシェ著(太田勝造監訳)『合理的な人殺し−−犯罪の法と経済学』

      米村幸太郎( 担当: 共訳)

      木鐸社  2006年8月1日 

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      記述言語:日本語 著書種別:学術書

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    講演・口頭発表等

    • Typhoon Control and Fairness of Risk-sharing

      KOTARO YONEMURA

      IVR2024  2024年7月11日 

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      記述言語:英語   会議種別:口頭発表(一般)  

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    • 公正なリスク共有としての台風制御?

      米村幸太郎

      東京法哲学研究会  2024年5月25日 

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      会議種別:口頭発表(一般)  

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    • 言うほどすれ違っているのか - 現代正義論と実定法学・法実務との関係

      米村幸太郎

      日本法哲学会〈 統一テーマ報告 〉  2023年11月5日 

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      会議種別:口頭発表(一般)  

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    • パターナリズムの何が悪いのか?:近時の議論を検討する

      米村幸太郎

      横浜法学会研究会  2022年12月5日 

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      会議種別:口頭発表(一般)  

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    • How Political Liberalists Treat Immigrants? 国際会議

      Kotaro YONEMURA

      The Workshop on Social Justice, Well-being and Liberalism  2018年8月27日 

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      記述言語:英語   会議種別:口頭発表(一般)  

      開催地:Yokohama National University  

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    • Reviving Neutrality and Its Implication 国際会議

      Kotaro YONEMURA

      The 1st IVR Japan International Conference  2018年7月8日 

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      記述言語:英語   会議種別:口頭発表(一般)  

      開催地:同志社大学  

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    • Political Liberalism and Immigration 招待有り 国際会議

      Kotaro YONEMURA

      YNU-UST JOINT SESSION  2018年2月24日 

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      記述言語:英語   会議種別:口頭発表(一般)  

      開催地:University of Santo Tomas  

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    • 政治的リベラリズムとthe duty of civilityの要請: 政治的リベラリズムのヴァージョン・アップの試みを検討する

      米村幸太郎

      日本法哲学会  2017年11月1日  日本法哲学会

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      記述言語:日本語   会議種別:口頭発表(一般)  

      開催地:大阪大学  

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    • Political Liberalism and Immigration 国際会議

      Kotaro YONEMURA

      XXVIIIWorld Congress of the IVR  2017年7月21日 

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      記述言語:英語   会議種別:口頭発表(一般)  

      開催地:ポルトガル、リスボン大学  

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    • 政治的リベラリズムとthe duty of civilityの要請: 政治的リベラリズムのヴァージョン・アップを検討する

      米村幸太郎

      東京法哲学研究会  2017年5月13日  東京法哲学研究会

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      記述言語:日本語   会議種別:口頭発表(一般)  

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    • 若松良樹「犯罪者を薬物で改善してよいか?」へのコメント 国際会議

      米村幸太郎

      東京法哲学研究会  2017年1月21日  東京法哲学研究会

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      記述言語:日本語   会議種別:口頭発表(一般)  

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    • The Exclusionist Problem for Political Liberalism 国際会議

      Kotaro YONEMURA

      The Workshop on Happiness, Well-being and Unrest  2016年12月17日 

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      記述言語:英語   会議種別:口頭発表(一般)  

      開催地:Yokohama National University  

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    • 「功績(desert)」概念と応報

      米村幸太郎

      日本法哲学会  2015年11月8日 

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      記述言語:日本語   会議種別:口頭発表(一般)  

      開催地:沖縄県立市町村自治会館  

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    • Is attitudinal hedonism a better version of hedonism? 国際会議

      Kotaro YONEMURA

      The Thirteenth Confrence of the International Society for Utilitarian studies  2014年8月21日 

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      記述言語:英語   会議種別:口頭発表(一般)  

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    • 人権論と道徳理論

      米村幸太郎

      日本法哲学会  2010年11月10日  日本法哲学会

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      記述言語:日本語   会議種別:口頭発表(一般)  

      開催地:西南学院大学  

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    • 個人的価値とその道徳的意義

      米村幸太郎

      東京法哲学研究会  2009年3月28日  東京法哲学研究会

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      記述言語:日本語   会議種別:口頭発表(一般)  

      開催地:法政大学  

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    • 『司法ミニマリズムを超えて Beyond Judicial Minimalism』について

      米村幸太郎

      東京法哲学研究会  2008年5月17日  東京法哲学研究会

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      記述言語:日本語   会議種別:口頭発表(一般)  

      開催地:法政大学  

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    • 規範的正義論についてのメタ倫理学的一考察

      米村幸太郎

      東京法哲学研究会  2008年4月26日  東京法哲学研究会

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      記述言語:日本語   会議種別:口頭発表(一般)  

      開催地:法政大学  

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    所属学協会

    共同研究・競争的資金等の研究

    • グローバル化時代における国家の中立性:その哲学的基盤と含意の再検討

      日本学術振興会  科学研究費助成事業 

      米村 幸太郎

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      2020年4月 - 2023年3月

      課題番号:20K13301

      配分額:3380000円 ( 直接経費:2600000円 、 間接経費:780000円 )

      異なる善き生の構想に対して国家は中立的でなければならない。本研究は、この中立性の要請の理論的根拠を再検討し、グローバル化に伴う社会の多元化の進行 という現代的状況に対して中立性が有する含意を明らかにしようとするものである。そのために国家の中立性の要請の適切な再定式化を行う(課題1)。中立性がリベラリズムの重要な理論的モジュールである以上、「いかなる中立性か?」についての答えは、「い かなるリベラリズムか?」にも当然依存するからである。その上で、適切な中立性の定式化とその背後にあるリベラリズム理論に立脚し、それがグローバル化した社会において持つ含意を解明する(課題2)。すなわち中立性は、宗教、文化などの多様な善き生の構想に対して、国家がいかなる政策を採ることを要請するのかを、具体的文脈に即して明らかにする。
      本年度は、主として課題2に関わる先行研究を批判的に検討した。ラボルドの理論枠組みが、喫煙規制や芸術の支援のようないわゆる卓越主義的政策に対してもつ含意を検討した。彼女の「分解アプローチ」は元来宗教への取り扱いをめぐる文脈で展開されているが、穏健な卓越主義的政策を正当化する余地を残すと同時に、卓越主義的政策への複数の批判的指針を提示するものでもあると考えられる。一方、宗教や文化をめぐる取り扱いに対して、分解アプローチがどのように応答すべきなのか、特に公務員への宗教的シンボル着用の問題に即して、関連する議論を渉猟した。
      課題1についても、分解アプローチの理論的前提になっている、いわゆる法の表出理論(expressive theory of law)の妥当性についての議論を検討した。分解アプローチ自体は支持しうると考えるものの、この法の表出理論については、妥当でないという結論に傾きつつあり、現在その点を論じた論考を執筆中である。

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    • メタ憲法学の基盤構築:憲法の基礎理論とその哲学的再構想

      日本学術振興会  科学研究費助成事業 

      大屋 雄裕, 谷口 功一, 米村 幸太郎, 宍戸 常寿, 安藤 馨, 井上 武史, 片桐 直人, 横濱 竜也

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      2018年4月 - 2023年3月

      課題番号:18H00791

      配分額:17030000円 ( 直接経費:13100000円 、 間接経費:3930000円 )

      4年目にあたる2021年度には、全体研究会を3回開催するのに加え、国際学会(法哲学社会哲学国際学会連合世界大会を想定)に1名を派遣し、研究成果の共有と議論を進める予定であったが、COVID-19問題により各大学で長距離の出張が禁じられ、会場使用も許可されず、国際学会の開催自体が断念・延期に追い込まれていったなどの事情により、当初予定通りの実施はほぼ不可能となった。
      このため、オンラインで研究会合を適宜開催しつつ、関連する憲法学者・法哲学者によって個々の研究テーマごとに構成される基本的なユニットによって個別の共同研究を進めるという対応に努めた。実施時期についても感染状況の影響を受けかなりの程度延期せざるを得なかったが、予算執行についてはこの間の社会情勢の変化に対応して生じた新たな問題に関連する資料の購入に注力することによって繰越を避け、遅れを取り戻すことにある程度成功した。
      前年度に引き続きCOVID-19によるパンデミックとそれに向けた対応が憲法秩序にもたらす問題が社会的にも大きな注目を集めており、その理論的検討と分析に相当の労力を費やした。また、進展するグローバライゼーションのなかで数年前には想定もされていなかった他国への侵略が現実的な危機となり、ウクライナにおける成人男子の出国禁止措置など、ネイションを守るために個々人に課される制約の問題が極めてアクチュアルなものとなった。これらの提起した問題を受け止め、理論的な成果に結び付けるための検討を継続している。

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    • 功績概念の再検討を通じた応報刑論の擁護とその含意の解明

      日本学術振興会  科学研究費助成事業 

      米村 幸太郎

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      2015年4月 - 2020年3月

      課題番号:15K16913

      配分額:3900000円 ( 直接経費:3000000円 、 間接経費:900000円 )

      「あの人のやったことは賞賛に値する」のような「~に値する」の概念を、道徳哲学では「功績(desert)」と呼ぶ。本研究では、この「値する」の概念、すなわち功績概念の分析と、正義の理論にとってのその位置づけを検討することで、刑罰に関する応報主義の立場が正当化できるかを考えようとした。正義の理論において功績概念が役割を果たすことを否定する議論もあるが、本研究ではその立場に反対し、少なくとも匡正的正義の分野では功績を基底にした議論が成り立つ余地があり、それは刑罰を公正さの観点から正当化するフェアプレイ論の一種となると論じた。

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    • 立法理学と世界正義論の統合によるグローバル立法理学の基盤構築

      日本学術振興会  科学研究費助成事業 

      井上 達夫, 田島 正樹, 桂木 隆夫, 石山 文彦, 大江 洋, 稲田 恭明, 橋本 努, 奥田 純一郎, 瀧川 裕英, 横濱 竜也, 松本 充郎, 谷口 功一, 藤岡 大助, 大屋 雄裕, 井上 彰, 池田 弘乃, 郭 舜, 吉永 圭, 吉良 貴之, 浦山 聖子, 安藤 馨, 米村 幸太郎, 森 悠一郎, 平井 光貴, 松田 和樹

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      2015年4月 - 2018年3月

      課題番号:15H03288

      配分額:18330000円 ( 直接経費:14100000円 、 間接経費:4230000円 )

      本研究の目的は、立法理学と世界正義論とを理論的資源としてこれらを発展・統合させることにより、「グローバル立法理学」の哲学的基盤を構築することである。本研究はまず、これまでの立法理学がほとんど国内立法にのみ注目してきたため、国内立法とグローバルな秩序形成とが互いに影響を与え合っていることから生じる諸問題を適切に取り扱うことができていなかったことを明らかにした。そこで本研究は、国内立法と国際的法形成とのあるべき分業形態を提示し、その上で、両者の民主的答責性を保障するための方法を示すことで、「グローバル立法理学」の哲学的基盤を構築した。

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    • 立法システム改革の立法理学的基盤構築

      日本学術振興会  科学研究費助成事業 

      井上 達夫, 田島 正樹, 桂木 隆夫, 石山 文彦, 大江 洋, 稲田 恭明, 橋本 努, 奥田 純一郎, 瀧川 裕英, 横濱 竜也, 松本 充郎, 谷口 功一, 藤岡 大助, 大屋 雄裕, 井上 彰, 神江 沙蘭, 郭 舜, 吉永 圭, 安藤 馨, 米村 幸太郎, 池田 弘乃, 吉良 貴之, 浦山 聖子, 平井 光貴

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      2012年4月 - 2015年3月

      課題番号:24330001

      配分額:17810000円 ( 直接経費:13700000円 、 間接経費:4110000円 )

      本共同研究は、近年国際法哲学界において法哲学のパラダイム革新運動として台頭してきた「立法の法理学(legisprudence)」の問題関心・方法を発展させて、現在大きく動揺しつつある我が国の立法システムの問題点とその克服の方途を原理的次元にまで掘り下げて検討し、これまで法案作成実務研究や個別立法政策論が中心であった我が国の「立法術」的な「立法学」研究を、立法システム全般の規範的改革構想を提示するより十全な意味での「立法学」へと深化発展させることを通じて、立法システム改革の立法理学的基盤構築を試みた。

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    • 規範的正義論の基礎としてのメタ倫理学の再検討

      日本学術振興会  科学研究費助成事業 

      米村 幸太郎

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      2008年 - 2009年

      課題番号:08J09747

      配分額:800000円 ( 直接経費:800000円 )

      本年度に於いても、昨年度に引き続き、(1)内在的価値論分野における文献の渉猟、精査および(2)価値論を遂行する上で必要な限りでの現代形而上学に関するサーヴェイを遂行した。特に、昨年度に着想を得たG.E.Moore的価値論の現代的擁護というプロジェクトについて、昨年の東京法哲学研究会における発表と質疑を元にしつつ、『創文』に短い論考を発表することができた。しかし、それ以外の点においては、目立った研究の進展を得る事は、残念ながらできなかったと言わざるを得ない。価値論それ自体の成否は、それが規範理論のなかで果たす役割の説明可能性によって判定される以上、規範理論自体への参照が不可欠であるものの、その点については、Krister Bykvistをはじめ、現代の功利主義理論のいくつかの概説を渉猟しはしたが、自身の最善と考える立場を確定するには至らなかった。また形而上学に関しては、Moore自身が自分自身の議論と極めて近似しているとみなしていたFranz Brentanoに関してサーヴェイを行った。The Foundation and Construction of Ethicsなどの彼自身の著作及び、Brentanoに関する研究書を渉猟したものの、Moore主義自体の当否に関して、まとまった知見、示唆を得るには至らなかった。代わりに、研究の途上においてMoore的価値論の人権論への応用という着想を得、権利論に関するサ―ヴェイを年度の後半は遂行した。今後は、Moore主義の擁護というプロジェクトを継続しつつ、こちらの方にも注力していきたいと考えている。

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