Updated on 2024/05/31

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ISHIKAWA Ryoko
 
*Items subject to periodic update by Rikkyo University (The rest are reprinted from information registered on researchmap.)
Affiliation*
College of Sociology Department of Sociology
Graduate School of Sociology Doctoral Program in Sociology
Graduate School of Sociology Master's Program in Sociology
Title*
Professor
Research Theme*
  • フィールドワークを基盤に、インタビューを通して語り手の〈ライフ〉を捉えること、また聞き手自身の〈ライフ〉および語り手と聞き手のせめぎ合いにも目を向け、両者がともに生きている社会を描き出すことが課題である。20年以上にわたって「ひきこもり」のフィールドワークを継続してきた。近年は関心の幅が広がっており、様々な領域・場所に足を運んでいるが、通底するのは人をいかなる基準であれ序列化し、下に位置づけた者の存在を無視するような社会のあり方に対する憤りである。自分とは異なる人生を歩み、異なる価値観を培ってきた他者といかに折り合いをつけることができるのか、他者と出来る限りフラットに関わっていくためにはどうすればよいのだろうか。このことを問うていきたい。

  • Campus Career*
    • 9 2023 - Present 
      College of Sociology   Department of Sociology   Professor
    • 9 2023 - Present 
      Graduate School of Sociology   Master's Program in Sociology   Professor
    • 9 2023 - Present 
      Graduate School of Sociology   Doctoral Program in Sociology   Professor
     

    Research Projects

    • 訪問と居場所による社会的孤立者援助ガイドライン及び普及プログラムの開発と効果検証

      日本学術振興会  科学研究費助成事業 

      船越 明子, 斎藤 まさ子, ヨン キム・フォン・ロザリン, 川北 稔, 石川 良子, 宮本 有紀, 秋山 美紀

      More details

      4 2021 - 3 2025

      Grant number:21H03272

      Grant amount:\10270000 ( Direct Cost: \7900000 、 Indirect Cost:\2370000 )

      researchmap

    • 現代日本における労働倫理の再編と新しい生き方の可能性-「ひきこもり」を手がかりに

      日本学術振興会  科学研究費助成事業 

      石川 良子

      More details

      2010 - 2012

      Grant number:10J05313

      Grant amount:\2700000 ( Direct Cost: \2700000 )

      本研究は「ひきこもり」の当事者やその家族にインタビューを行ない、そこでの語りをライフストーリー研究の見地から読み解くことを通じて、不安定化・流動化が増すばかりの現代日本社会における働き方や生き方を問い直そうとするものである。24年度は東京・神奈川でのフィールドワークを継続しながら以下のことを行った。
      第一に、「ひきこもり」問題の新たな展開を踏まえて「『ひきこもり』の当事者は何から排除されているのか」と題する論文を発表し、当事者は雇用や社会保障のみならず日々の相互行為においても排除されていることを明らかにした(稲垣恭子編著『教育における包摂と排除-もうひとつの若者論』明石書店に収録)。以上と並行して、不登校・「ひきこもり」を経験したある一家へのインタビューの論文化、および当事者・経験者への追跡インタビューの書籍化に向けて作業を進めている。
      第二に、23年度から引き続き調査方法論に取り組み、24年度は調査倫理の問題を検討した。日本社会学会倫理委員会が年次大会で企画したテーマセッションにおいて「調査は迷惑行為か-調査者の倫理と<ひと>の倫理」と題する報告を行ない、社会が大きく変動して学問の社会的位置づけが変わりつつあるなか、調査者-被調査者関係において新たに浮上してきている問題を指摘した。本報告の内容は『社会と調査』で論文化する予定である。
      第三に、親の会や家族向けの研修会で講演したり、当事者向けイベントの企画に加わったりするなど、これまでの研究成果を社会還元できるように努めた。

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