Graduate School of Economics Master's Program in Economics
日本銀行、IMF(国際通貨基金)、BIS(国際決済銀行)で金融政策、金融規制、国際金融、決済・FinTechの政策立案や国際交渉を行ってきた経験を踏まえ、経済や金融の将来像を描く研究を行っている。具体的には、中央銀行デジタル通貨(CBDC)を含むデジタルアセットの制度やエコシステム設計、脱炭素トランジションファイナンス、カーボンプライシングの設計、ESG評価手法、DAO(分散型自律組織)のガバナンス、インパクト投資など。
Monetary Policy
Financial Markets
Corporate Valuation
Investor Relations
Activist
financial repression
Financial System
Regional Finance
Financial Regulation
Basel3
Cross-border Bank Resolution
Central Bank Digital Currency (CBDC)
Fintech
Climate Change
carbon pricing
Transition Finance
ESG Investment
Sustainability
Impact Investing
International Finance
Geopolitical Risk
International Organizations
Development Finance
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4 2024 - PresentCollege of Economics Department of Accounting and Finance Specially Appointed Professor
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4 2024 - PresentGraduate School of Economics Master's Program in Economics Specially Appointed Professor
(現在の研究テーマ)
日本銀行、IMF(国際通貨基金)、BIS(国際決済銀行)で金融政策、金融規制、国際金融、金融市場とのコミュニケーション、決済・FinTechの政策立案や国際交渉を行ってきた経験を踏まえ、経済や金融の将来像を描く研究を行っています。具体的には、中央銀行デジタル通貨(CBDC)を含むデジタルアセットの制度やエコシステム設計、トランジションファイナンス(脱炭素移行金融)、カーボンプライシングの設計、ESG・サステナビリティ、インパクト投資、企業価値とIR(Investor Relations)、DAO(分散型自律組織)のガバナンスなど。2024年8月に「図解ポケット 中央銀行デジタル通貨(CBDC)がよくわかる本」を刊行。東洋経済、Nikkei Financial、金融財政事情などに寄稿多数。
(経歴)
元・日本銀行企画局審議役(国際関係統括)
元・国際通貨基金(IMF)日本代表理事代理(Alternate Executive Director for Japan)
元・国際決済銀行(BIS)金融経済局支払・決済システム委員会(CPSS、現CPMI)事務局
元・一橋大学国際・公共政策大学院特任教授
日銀では①金融政策、②金融規制、③決済・金融市場の幅広い分野で国際交渉や政策立案の最前線にいました。この経験を活かして、金融市場の分析、デジタル通貨・デジタルアセットの研究、気候変動・脱炭素、企業価値評価とIRなどのテーマについて研究や企業への助言を行っています。
①は国際関係統括審議役として「異次元緩和」(イールドカーブコントロール(YCC)やマイナス金利政策など)の国際交渉(FRB、ECBなど海外中銀との政策協議)や金融市場や投資家(海外ヘッジファンドなど)とのコミュニケーションを統括
②はバーゼル3の主要交渉官の1人として規制資本の損失吸収力の強化(「普通株式等Tier1」の創設)、クロスボーダー銀行破綻枠組みの整備、shadow bankingを封じる規制範囲の拡大などを実現、また国債への資本賦課をめぐる国際交渉で日本の主張どおりに結論を導く
③は金融資本市場の国際基準(「清算機関」「証券決済システム」)策定を主導、報告書を執筆。国内外の決済プロジェクト(外為決済のCLS銀行、日本国債清算機関JGBCCの創設など)に構想段階から参画、中銀デジタル通貨(CBDC)やFintechについて海外の中央銀行に政策助言
国際金融の最前線であるIMF(国際通貨基金)で理事会メンバーである日本代表理事代理(Alternate Executive Director for Japan)として欧州債務危機を議論したり(2010-13年)、BIS(国際決済銀行)で資本市場インフラの国際基準を策定(2001-03年)したりするなど、政策決定に直接関与する重要ポストを歴任したほか、日銀でも90年代半ばから25年超に亘って幅広い分野で国際交渉を主導。Gプロセス(G20、G10、G7)や国際機関の政策決定プロセスに精通しています。
東洋経済オンラインに金融市場や金融政策について定期的に寄稿するほか、Nikkei Financialで連載(「Global Policy Watch」)を持ち、CBDC、金融規制、気候変動(脱炭素)など幅広いテーマで論考を寄稿しています。このほか、日米欧の金融政策や銀行の将来像などについて専門メディア(「金融財政事情」)に定期的に寄稿しています。また、日経新聞、Financial Times、Reuters、Bloombergなどにコメントをしています。