理学研究科 数学専攻 博士課程後期課程
理学研究科 数学専攻 博士課程前期課程
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2024年4月 - 現在理学部 数学科 教授
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2024年4月 - 現在理学研究科 数学専攻 博士課程前期課程 教授
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2024年4月 - 現在理学研究科 数学専攻 博士課程後期課程 教授
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2014年4月 - 2024年3月理学部 数学科 准教授
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2014年4月 - 2024年3月理学研究科 数学専攻 博士課程前期課程 准教授
研究者詳細
2025/05/01 更新
自然科学一般 / 幾何学
国名: 日本国
国名: 日本国
Integration of vector fields on cell complexes and Morse theory 査読有り
Takeo Nishinou
Journal of Mathematical Analysis and Applications522 ( 1 ) 126982 - 126982 2023年6月
Obstructions to deforming maps from curves to surfaces 査読有り
Takeo NISHINOU
Journal of the Mathematical Society of Japan-1 ( -1 ) 2023年2月9日
Convergence of Hermitian–Yang–Mills connections on two-dimensional Kähler tori and mirror symmetry 査読有り
Takeo Nishinou
Letters in Mathematical Physics111 ( 2 ) 2021年4月26日
Toric Degenerations, Tropical Curve, and Gromov-Witten Invariants of Fano Manifolds 査読有り
Takeo Nishinou
CANADIAN JOURNAL OF MATHEMATICS-JOURNAL CANADIEN DE MATHEMATIQUES67 ( 3 ) 667 - 695 2015年6月
DISK COUNTING ON TORIC VARIETIES VIA TROPICAL CURVES 査読有り
Takeo Nishinou
AMERICAN JOURNAL OF MATHEMATICS134 ( 6 ) 1423 - 1472 2012年12月
多様体の退化と関連分野
基礎科学研究
正則曲線を通じた幾何構造の研究
日本学術振興会 科学研究費助成事業
西納 武男
2018年4月 - 2023年3月
課題番号:18K03313
配分額:4290000円 ( 直接経費:3300000円 、 間接経費:990000円 )
退化した多様体上の正則曲線の研究においては, 一般に特異な多様体またはトロピカル多様体と呼ばれる組み合わせ的な対象上のグラフを用いた手法が有効な場合がある。その一例として, 1990年代後半のFukaya-Ohや2000年前後のFukayaによる研究においては, 正則ディスクを適当なモース関数に関する勾配軌道と関係させる試みが提案された。一方, 同時期にFormanにより(多様体と限らない)CW複体上の離散モース理論が考案され, 純粋数学および応用分野において広く用いられている。Formanの理論においては勾配流は胞体の集合上の写像として定義され, 実際にベクトル場の勾配流をとるわけではない。今年度の研究においては, 離散モース理論と上記のグラフによる正則曲線の研究の双方を念頭に置き, CW複体上の一定の条件を満たす関数に対して勾配ベクトル場と勾配流を定義し, その積分曲線を用いることでモース理論を構築できることを示した。これは多様体とは限らないCW複体にも適用できるようになっており, それを反映して通常のベクトル場とは全く異なる性質を持ち, 特に勾配流が(無限に)分岐する場合もある。これは, 区分線形多様体上の区分線形なベクトル場に対する積分曲線の良い定義を与えたとも解釈できる。
もう一つの研究として, 一般型の複素曲面上の特異曲線の変形を考察し, 曲線がsemiregularityという条件を満たす場合, 種数を変えない変形に関してほぼ最良の性質を持つことを見出した。
新しい視点からのリーマン面の研究およびその応用
日本学術振興会 科学研究費助成事業
西納 武男
2014年4月 - 2018年3月
課題番号:26400061
配分額:4680000円 ( 直接経費:3600000円 、 間接経費:1080000円 )
トロピカル幾何における考え方を敷衍して, 種々の多様体上で正則曲線の構成を主に行った。この構成は変形の障害がある場合の変形理論に基づいており, 従来のトロピカル幾何における議論では扱う事ができない。この点を克服するために, 退化した状況において曲線の変形の障害を表すコホモロジー群を計算し, 実際の障害がどこから生じるかを明らかにした。その結果多くの場合に障害の具体的な計算が可能になり, 従来知られていない状況で正則曲線を構成, 分類する事ができた。それに基づいて, 複素トーラスにおける正則曲線と周期的なトロピカル曲線の対応の証明や, K3曲面上で非常に多くの有理曲線の構成を行う事ができた。
可積分幾何の展開
日本学術振興会 科学研究費助成事業
宮岡 礼子, 小谷 元子, 西納 武男, 上原 崇人, 松浦 望, 岩崎 克則, 入谷 寛, 梶原 健司, 長友 康行, 野村 隆昭, 山田 光太郎, 石川 剛郎, 梅原 雅顕, ゲスト マーティン, 庄田 敏宏, 二木 昭人, 藤岡 敦, ラスマン ウェイン, 田丸 博士
2011年4月 - 2015年3月
課題番号:23340012
配分額:13780000円 ( 直接経費:10600000円 、 間接経費:3180000円 )
主曲率の個数6,重複度2の等径超曲面の等質性を示し,長年の問題を解決した.主曲率の個数4についてスピン作用のモーメント写像による記述を与えた.トランスノーマル系の研究を深めた.
リッチ曲率正のケーラー多様体の非コンパクト完備安定極小ラグランジュ部分多様体上には非自明なL2調和1形式は存在しないことを示し,非放物型エンドは高々1つであり,曲面なら種数が0であることがわかった.
等径超曲面のガウス像のハミルトン変形との交叉に関わるフレアホモロジー論の研究において,主曲率の重複度が2以上の場合にはどんなハミルトン変形によっても,交叉が外せないことを示した(入江博,Hui Ma,大仁田義裕との共同研究).
多様体の退化を通じたミラー対称性及び可積分系の研究
日本学術振興会 科学研究費助成事業
西納 武男
2010年4月 - 2014年3月
課題番号:22740031
配分額:4030000円 ( 直接経費:3100000円 、 間接経費:930000円 )
複素構造とシンプレクティック構造という、一見全く異なる幾何構造が深いところで結びついているというミラー対称性の主張と、それに関連した数学の研究を行った。特に、トロピカル幾何学という新しい概念を用いて、複雑な幾何学を組み合わせ論的に扱うことができる単純な対象によって表現し、ミラー対称性の研究に応用した。また、旗多様体やリーマン面上のベクトル束のモジュライ空間といった、古典的にも重要な幾何的対象の研究にも応用した。