近現代中国文学
科学小説
コミュニケーション学
視覚文化
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2024年4月 - 現在外国語教育研究センター 教育講師
研究者詳細
2025/09/24 更新
近現代中国文学
科学小説
コミュニケーション学
視覚文化
人文・社会 / 文学一般
人文・社会 / 中国文学
人文・社会 / 外国語教育 / 中国語教育
国名: 日本国
国名: 中華人民共和国
国名: 中華人民共和国
国名: 中華人民共和国
野蛮と文明の狭間で――清末科学小説における「野人」の表象 査読有り
野草 ( 112 ) 1 - 25 2024年3月
从“异世界”到“新世界”――晚清科学小说中的天上世界 招待有り
重庆大学出版社《地火行天:中国科幻研究十年精选(2011~2020)》 247 - 268 2024年2月
「見る」夢から「持つ」夢へ――清末科学小説における夢の表象 査読有り
中国文学研究 ( 48 ) 39 - 60 2022年12月
以“镜”之名――从晚清科学小说看近代中国的想像力 招待有り
艺术收藏与鉴赏:图像、想象与现代性(晚清民国视觉文化研究) ( 25 ) 61 - 82 2022年6月
「鏡」の名のもとに――清末科学小説から見る近代中国の想像力 査読有り
野草 ( 106・107合併号 ) 70 - 90 2021年9月
異世界からフロンティアへ――清末科学小説における天上世界 査読有り
現代中国 ( 94 ) 79 - 93 2020年9月
新しい英雄の誕生――科学小説から見る清末中国における想像力の変容 査読有り
早稲田大学大学院文学研究科紀要 ( 65 ) 361 - 376 2020年3月
从“梦”到“梦想”——从晚清科学小说《电球游》看“梦”的近代意义的发生 査読有り
文学与文化 66 - 74 2020年2月
信息图表与近代中国的世界像 査読有り
新闻传播 4 - 6 2016年6月
第一次世界大戦期の中国における列強の表象ーー1914年から1918年までの『東方雑誌』をめぐって 査読有り
段書暁, 顧文
東海大学経営学部紀要 ( 3 ) 18 - 37 2015年12月
被展示的大屠殺 招待有り
大学與美術館 ( 4 ) 71 - 86 2013年11月
打开“传播”视野:从罗杰斯到彼得斯 査読有り
新闻传播 43 - 44 2013年8月
神谷まり子『野蛮な文明:近代上海の通俗メディアと社会小説』(書評)
現代中国 ( 98 ) 166 - 170 2024年9月
诗心題镜影,银盐现丹青――评吴盛青教授新著『Photo Poetics: Chinese Lyricism and Modern Media Culture』
澎湃新闻 2021年8月28日
清末科学小説の想像力:伝統と近代の狭間にある文学
段 書暁( 担当: 単著)
ひつじ書房 2026年2月
醒獅在天――晚清科学小説中的宇宙船和宇宙観
第77回東京以文会 2024年7月
在「野蛮」與「文明」之間:清末科学小説中的野人形象
中国文学與比較文学2024年双年会議 2024年6月
“列强”形象考――信息图表与近现代中国媒体中的“列强”表征 招待有り
「错综的视线:早期摄影在东亚(1850年代〜1919年)」系列论坛 2023年12月
「見る」夢から「持つ」夢へ ――清末科学小説における夢の表象
日本現代中国学会第72回全国学術大会 2022年10月
メタファー・エキゾチシズム・進化論:清末科学小説における動物表象
中国文芸研究会例会 2022年1月
未来を救う技術:清末科学小説における兵器表象
日本現代中国学会第71回全国学術大会 2021年10月
「夢」的表象――晩清科学小説「電球遊」中的「夢」與「夢想」
早稲田大学・台湾大学国際シンポジウム「21世紀中国研究的新面向――文学・ 文化・語言」 2019年12月
異世界からフロンティアへ――清末科学小説における天上世界
日本現代中国学会第69回全国学術大会 2019年10月
新しい英雄の誕生: 科学小説から見る清末中国における想像力の変容
日本中国学会第70回大会 2018年10月
近代的英雄像と転換期の中国――清末科学小説『電世界』を中心に
中国古典小説研究会2018年度大会 2018年9月
再造蒼天: 清末科学小説中的「天」之想像
2018年日臺青年学者通俗小説與文化研究会議 2018年7月
清末科学小説における「超級英雄」――『電世界』「電学大王」を中心に
早稲田大学中国文学会第42回秋季大会 2017年11月
列強の表象:第一次世界大戦時期の『東方雑誌』を読む
早稲田大学総合人文科学研究センター第2回国際フォーラム「越境する人文知」 2015年7月
Visual Communication of Trauma: A Case Study of Nanjing Massacre Memorial Hall
The 2013 Asian Symposium of Doctoral Students in Communication 2013年11月
清末科学小説の想像力 伝統と近代の狭間にある文学
日本学術振興会
2025年4月 - 2026年3月
「文」と「医」の間:陸士諤から見る近代中国における知識の変容と文学の変革
日本学術振興会 科学研究費助成事業
段 書暁
中華帝国末期における想像力の変容ーー清末中国科学小説研究
日本学術振興会 科学研究費助成事業
段 書暁
2018年4月 - 2020年3月
課題番号:18J13479
配分額:900000円 ( 直接経費:900000円 )
2019年度は前年度の研究を受け継ぎ、清末中国の科学小説における想像力の変容を明らかにするという目的で、「天」、「夢」、「宇宙船」という3つの対象について研究を行なった。
①「天」に対する想像力の変化については、『月球殖民地小説』、『新野叟曝言』、『新法螺先生譚』などの作品に描かれた天上世界に対する分析を通して、清末科学小説において、伝統的な異世界としての天上世界の崩壊と、近代的なフロンティアとしての異星世界の成立を促す、「不連続から連続へ」という宇宙観の変化を明らかにした。そして、当時の宇宙に関する想像力に、強と弱の二項対立的な関係性の再生産という構造が存在していることも明らかにした。
②近代になると、西洋の近代科学の伝来に伴い、中国人の宇宙観と世界観には大きな変化が生じ、それが人々の「夢」に対する理解に大きな影響を与えた。本年度の研究は、これまであまり注目されていなかった、洪炳文の『電球遊』(1906年)という作品を対象に、小説の中の夢の媒介としての機能の変化と、「夢想」という夢の近代的な意味の発生を検討し、同時代の科学小説と比較しながら、近代中国における時空論の転換と想像力の変容を明らかにした。
③清末中国の科学小説は近代欧米と日本の科学小説と同様、宇宙への旅を描いている作品は少なくないが、旅の手段としての宇宙船を詳しく描いている作品は多くない。ただ例外は1つあり、1909年に発表された『新野叟曝言』である。本年度の研究は、『新野叟曝言』に描かれた宇宙船の「飛艦」に注目し、「飛艦」その装置に凝縮されている中国知識と西洋知識の衝突、及び作者の未来観と歴史観に対する分析を通して、伝統から近代へ移行する転換期の清末中国において、「転換」は一体どのような形で発生したか、そしてあの時代に身を置く人々は、どのようにその「転換」を理解し、想像していたのか、といった問題にアプローチした。