2024/10/07 更新

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ニイノ モリヒロ
新野 守広
NIINO Morihiro
*大学が定期的に情報更新している項目(その他は、researchmapの登録情報を転載)
所属*
異文化コミュニケーション学部 異文化コミュニケーション学科
文学研究科 ドイツ文学専攻 博士課程後期課程
文学研究科 ドイツ文学専攻 博士課程前期課程
職名*
特別専任教授
学位
文学修士 ( 東京大学 )
研究テーマ*
  • ドイツ語圏の演劇が専門。特に①戯曲、演出、美術、翻案などのさまざまな側面から舞台を研究②劇場と都市の関係を、都市型文化空間の変容や公共劇場制度から考察③世代交代や東西ドイツ再統一を通して演劇史がどのように書かれてきたかを検討。

  • 学内職務経歴*
    • 2024年4月 - 現在 
      異文化コミュニケーション学部   異文化コミュニケーション学科   特別専任教授
    • 2024年4月 - 現在 
      文学研究科   ドイツ文学専攻 博士課程前期課程   特別専任教授
    • 2024年4月 - 現在 
      文学研究科   ドイツ文学専攻 博士課程後期課程   特別専任教授
    • 2008年4月 - 2024年3月 
      異文化コミュニケーション学部   異文化コミュニケーション学科   教授
    • 2006年4月 - 2024年3月 
      文学研究科   ドイツ文学専攻 博士課程前期課程   教授
    • 2006年4月 - 2024年3月 
      文学研究科   ドイツ文学専攻 博士課程後期課程   教授
    • 2004年4月 - 2008年3月 
      社会学部   現代文化学科   教授
    • 2001年10月 - 2004年3月 
      社会学部 産業関係学科   教授

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    研究分野

    • 人文・社会 / ヨーロッパ文学

    学歴

    • - 1987年3月 
      東京大学   人文科学研究科   独語独文学専攻

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      国名: 日本国

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    • - 1985年3月 
      東京大学   文学部   ドイツ語ドイツ文学専修課程

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      国名: 日本国

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    委員歴

    • 2001年7月 - 現在 
      国際演劇評論家協会   日本センター会員

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      団体区分:学協会

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    • 2001年4月 - 現在 
      ドイツ語教育部会   会員

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      団体区分:学協会

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    • 2001年4月 - 現在 
      Internationalen Vereinigung fur Germanistik(IVG)   Mitglied

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      団体区分:学協会

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    • 2001年4月 - 現在 
      Internationalen Vereinigung fur Germanistik(IVG)   会員

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      団体区分:学協会

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    • 1990年4月 - 現在 
      オーストリア文学研究会   会員

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      団体区分:学協会

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    • 1990年4月 - 現在 
      日本独文学会   会員

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      団体区分:学協会

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    • 2012年7月 - 2018年7月 
      国際演劇評論家協会   日本センター会長

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      団体区分:学協会

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    受賞

    • 2009年12月  
      小田島雄志氏  小田島雄志・翻訳戯曲賞 
       
      新野守広

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      受賞区分:出版社・新聞社・財団等の賞 

      受賞国:日本国

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    • 2006年11月  
      国際演劇評論家協会日本センター  AICT賞 
       
      新野守広

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      受賞区分:国内学会・会議・シンポジウム等の賞 

      受賞国:日本国

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    論文

    • ドイツ語圏と日本の小劇場演劇 ― 近代劇の原点と同時代性のゆくえ

      新野守広

      小劇場演劇とは何か   170 - 196   2022年3月

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      記述言語:日本語   掲載種別:論文集(書籍)内論文  

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    • 『第三世代』- 立ち上がるドイツ/イスラエル/パレスチナの声

      新野守広

      紛争地域から生まれた演劇   151 - 157   2019年8月8日

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      記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)   出版者・発行元:国際演劇協会日本センター/ひつじ書房  

      ベルリンのマクシム・ゴーリキ劇場で活躍するイスラエル出身の演出家・劇作家ヤエル・ロネンの活動に着目し、彼女の舞台『第三世代』を例に取り上げてその特色を分析するとともに、活動の背景として多文化共生の課題に向き合うドイツ社会の現状を指摘した。

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    • A Report on ‘Theatre Born in Conflict Zones 10’ Two Plays from Germany and Canada Linked to Conflict Zones – "Common Ground" and "This Is War"

      Morihiro Niino

      Theatre in Japan. Theatre Yearbook 2019   154 - 162   2019年3月

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      記述言語:英語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)   出版者・発行元:Japanese Centre of International Theatre Institute  

      The Japanese Centre of the International Theatre Institute (ITI) is an international NGO under the umbrella of UNESCO. It is actively engaged in a project called ‘Theatre Born in Conflict Zones’. “Common Ground” by Yael Ronen, who is an Israeli playwright based in Germany, and “This Is War” by a Canadian playwright called Hannah Moscovitsch were introduced through readings (from December 13 to 15, 2018 at Atelier West of the Tokyo Metropolitan Theatre). Besides numerous panels displayed outside the venue, talk sessions were held after each reading which helped the audience to deepen their understanding on how and why the plays were written and the backgrounds of the conflicts.

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    • エネルギーの交感ー異色の現代能『ハムレットマシーン』 招待有り

      新野守広

      「現代能楽集」の挑戦   111 - 122   2018年10月10日

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      記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)   出版者・発行元:論創社  

      ハイナー・ミュラー作『ハムレットマシーン』の日本における受容例として錬肉工房『ハムレットマシーン』(岡本章演出)の成り立ちと特色を詳述するとともに、ヨーロッパの歴史的アヴァンギャルドへの理解と日本の古典演劇「能」成立期に遡る歴史意識とに立脚する演出意図の意義を明らかにする。

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    • 移民社会と演劇-マクシム・ゴーリキ劇場の挑戦

      新野守広

      ことば・文化・コミュニケーション ( 10 ) 75 - 88   2018年3月24日

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      記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)   出版者・発行元:立教大学異文化コミュニケーション学部  

      「ポストマイグラント演劇」を標語に掲げ、移民の出自を持つ演劇人を集めて社会の現実を批判的に表現するベルリンのマクシム・ゴーリキ劇場を取り上げ、イスラム圏出身の劇作家、演出家、俳優らがドイツ出身の演劇人とともに多文化社会の現実を鋭く描く舞台を次々と制作する活動の社会的背景と演劇史における位置について詳述する。

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    • 「自由」と「民主主義」を求めて

      新野守広

      ガウク自伝-夏に訪れた冬、秋に訪れた春   414 - 426   2017年10月30日

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      記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)   出版者・発行元:論創社  

      東ドイツ時代にプロテスタント教会の牧師として体制批判活動を支援したヨアヒム・ガウク(第11代ドイツ連邦共和国大統領)の思想と活動の背景、ならびに再統一後に秘密警察文書の開示を担当した際に直面した困難を、長く得られなかった「自由」への思いとプロテスタント思想の両面から詳述する。

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    • 不在の演劇-演劇と音楽の境界を超えるハイナー・ゲッベルスの活動-

      新野守広

      ことば・文化・コミュニケーション9 ( 9 ) 53 - 66   2017年3月25日

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      記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(大学,研究機関等紀要)   出版者・発行元:立教大学異文化コミュニケーション学部  

      ドイツにおけるポストドラマ演劇の第一人者と評されるハイナー・ゲッベルスの活動を、フランクフルト大学時代の音楽活動からハイナー・ミュラーと共作を行う80年代、そして俳優の登場しない最新作の舞台にいたる軌跡を、それぞれの時期の特色となるテーマとからめて分析する。

      DOI: 10.14992/00014596

      CiNii Article

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      その他リンク: http://id.nii.ac.jp/1062/00014596/

    • A Report on ’Theatre Born in Conflict Zone 7’ 招待有り

      Morihiro Niino

      Theatre in Japan. Theatre Yearbook 2016   168 - 179   2016年3月27日

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      記述言語:英語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)   出版者・発行元:Japanese Centre of International Theatre Institute  

      The Japan Centre of the International Theatre Institute embarked on the ‘Theatre in Conflict Zones’ project back in 2009. In 2016 three dramatic readings ware performed by Japanese actors: “Madmen and Specialists” of Wole Soyinka (Nigeria), “Ismail at Isabel” of Rody Vera (The Philippines) and “Qabl Al Asaha / Before Dinner” of Yasser Abu Shaqra (Syria). The variety and the diversity of these pieces are in detail described in this article.

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    • 喜びと悲しみと憤りと-断たれた日常をつなぐ

      新野守広

      「轟音の残響」から-震災・原発と演劇-   268 - 282   2016年3月13日

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      記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)   出版者・発行元:国際演劇評論家協会日本センター  

      東日本大震災後の困難な日常と取り組む演劇の姿を東京と仙台、福島で活動するいくつかの劇団の舞台例をもとに、その活動の背景と困難に焦点を当てて論じる。

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    • Deutsches Theater in einer urbanisierten Konsumgesellschaft. Die Rezeption der Werke Heiner Müllers in Japan. 招待有り 査読有り

      Morihiro Niino

      Deutschsprachige Literatur und Theater seit 1945 in den Metropolen Seoul, Tokio und Berlin   119 - 134   2015年7月28日

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      記述言語:ドイツ語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)   出版者・発行元:University of Bamberg Press  

      In diesem Beitrag handelt es sich um die Rezeption der Werke von Heiner Mueller in Japan. Zuerst wird das Heiner Mueller Festival, das 2003 in Tokyo stattfand, vorgestellt. Die Werke Muellers sind von den japanischen Theaterleuten als theateraestetischer Stoerfaktor in der Konsumgesellschaft Japans betrachtet. Anhand einiger Beispiele der Auffuehrungen aus dem Festival ist dann thematisiert, ob dieses Konzept verwirklicht ist oder nicht.

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    • 政治と演劇―リミニ・プロトコル、清流劇場

      新野守広

      シアターアーツ ( 57 ) 77 - 82   2014年2月10日

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      記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)   出版者・発行元:国際演劇評論家協会日本センター  

      ドイツ語圏で活躍し、ポストドラマ演劇の典型的な表現に重点をおいて活動するリミニ・プロトコルの「100%トーキョー」と、大阪に拠点を置き、ドイツ語圏の作品の翻訳上演を中心に演劇活動を行う清流劇場の「WOYZECK version FUKUSHIMA」を取り上げ、両者がともに強調する現実の社会問題の演劇上の表現方法について、その共通点と相違点を詳述する。

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    • ファルク・リヒターに見られる90年代以降の劇作家の特徴 査読有り

      新野守広

      日本独文学会研究叢書 ( 91 ) 3 - 22   2013年5月25日

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      記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)   出版者・発行元:日本独文学会  

      劇作と演出とが分業体制を取るのが常識だったドイツ語圏では、1990年代以降、劇作家と演出家を兼ねる演劇人が多くなった。ファルク・リヒター、ルネ・ポレシュ、アルミン・ぺトラス(劇作家としてのペンネームはフリッツ・カーター)、アイナー・シュレーフ、クリストフ・シュリンゲンジーフらは、従来の劇作・演出の分業をやめ、自らが執筆した上演台本を自ら演出している。本論はファルク・リヒターを例に、ポストドラマ演劇の浸透と相まって、従来のドラマ生産の現場を批判的に活性化しつつある劇作・演出の一体化の傾向を詳述する。

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    • Caught between Solidarity and Hesitation: The 3/11 Earthquake and Theatre in Japan 招待有り

      Morihiro Niino

      Critical stages ( 6 )   2012年6月

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      記述言語:英語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

      東日本大震災後の演劇を、東京、仙台、福島のさまざまな舞台例から概観する。とくに、自然災害としての震災と人災としての原発とにそれぞれ抱く戸惑い、困惑、怒りがどのように舞台に表現されているかを詳述する。

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    • Zur Diskussion über die kulturelle Identitaet – Die Inszenierung von Kinoshita Junjis "Ein Japaner namens Otto".

      Morihiro Niino

      Trankulturalitaet – Identitaeten in neuem Licht.   175 - 181   2012年4月12日

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      記述言語:ドイツ語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

      Das Theater ist ein Ort fuer die Konfrontation mit der Vergangenheit. Der japanische Dramatiker Junji KINOSHITA (1914 - 2006), der Sympathisant der kommunistischen Partei war, schrieb eine Serie von Stuecken, die die Zuschauer zur Reflexion der Zeit zwischen den beiden Wltkriegen auffordern. In seinem Stueck „Ein Japaner namens Otto“ (1962), in dem es um Richard Sorge (1895-1944) geht, der in diesen Zwischenkriegsjahren als deutscher Journalist in Japan fuer die Sowjetunion spionierte, akzentuiert er besonders auch die Rolle von Sorges japanischem Mitarbeiter Hozumi OZAKI (1901 - 1944). Hier wird berichtet, warum der Autor Anfang der 60er Jahre unter dem Aspekt des Nationalgefuehls gerade diese Spionage-Affaere erneut aufgriff.

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    • Social Criticism in Japanese Theatre: The Dramatist Sakate Yôji and the Little Theatre Movement since the 1980s 招待有り 査読有り

      Morihiro Niino

      Japanese Theatre Transcultural   175 - 187   2011年12月14日

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      記述言語:英語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)   出版者・発行元:IUDICIUM Verlag  

      Social criticism seems to be no longer the mainstream in contemporary Japanese theatre. The broad spectrum of theatre genres such as Nô, Kyôgen, Kabuki, musicals, and entertainments gives the impression that social criticism is a marginal trend in the consumer society. Furthermore, the decline of social democracy and alternative movements from the 1980s weakened cultural movements based on socio-critical ideas.
      Tracing briefly the subsequent history of Japanese modern theatre since the beginning of the 20th century, it is useful to sketch the constructive role played by the reception of the German theatre in the socio-critical theatre of the 1920s and the 1970s in Japan. This article focuses on Sakate Yôji to see how he created socio-critical theatre in the 1980s by reflecting on the history of the Japanese theatre: he revitalized the function of memory in Nô Theatre and combined it with social criticism.

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    • ドイツ語圏の演劇のポストドラマ的な傾向について

      新野守広

      ことば・文化・コミュニケーション ( 2 ) 31 - 44   2010年3月

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      記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

      ドイツ語圏の舞台表現でポストドラマ演劇が論じられ始めたのは、1999年にハンス・ティース=レーマンの『ポストドラマ演劇』が公刊されてからである。当初、ポストドラマ演劇は、フリーシーンやフェスティバルに特化した舞台表現に特徴的な傾向と理解されていた。しかし今日では、ギリシャ悲劇やゲーテやシラーといった古典の上演を重視し、対話劇の伝統を重んずる公共劇場の舞台にも、ポストドラマ演劇の特徴が顕著に見られる。その代表的な例として、ベルリンのドイツ座で活躍する演出家ミヒャエル・タールハイマーを取り上げ、いくつかの舞台を例に、ポストドラマ演劇が伝統的な対話劇の舞台にも浸透しつつある現状を分析する。

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    • 戦争とメディアの時代に演劇は何ができるか

      新野守広

      『崩れたバランス』(論創社発行)   229 - 244   2009年11月

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      記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)   出版者・発行元:論創社  

      ドイツの劇作家ファルク・リヒターの初期の戯曲『ポートレート。イメージ。コンセプト。』(1994年)から『神様はDJ』(1999年)、『ピース』(2000年)、『エレクトロニック・シティ』(2003年)を経て『氷の下』(2003年)、『ホテル・パレスチナ』(2003年)、そして『崩れたバランス』(2005年)にいたる過程を、新自由主義が浸透するヨーロッパ社会の危機感と、旧ユーゴスラビアで戦争が勃発する状況への緊迫感とを軸にすえて詳述する。

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    • ベルリンの壁崩壊から二〇年 ― ドイツ演劇の現在 招待有り

      新野守広

      シアターアーツ ( 40 ) 73 - 77   2009年9月

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      記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)   出版者・発行元:国際演劇評論家協会日本センター  

      1989年11月9日のベルリンの壁崩壊から20年の節目を迎えたことを機に、この20年間のドイツ語圏の演劇表現の変化をベルリンを中心に概観する。1990年に東西ドイツが再統一したことで政治的、社会的に敗者の地位を余儀なくされた東ドイツ出身者であるが、演劇の世界では逆に、1995年に亡くなったハイナー・ミュラーをはじめ、フランク・カストルフ、アイナー・シュレーフら東ドイツ出身者の活躍が目立つ。彼らは、リベラリズム一辺倒だった西ドイツの演劇に異質な感覚を持ち込み、東西ドイツにとらわれないダイナミックな舞台表現に成功した。ポレシュ、シュリンゲンジーフ、オスターマイアー、ヴァルツらの世代が台頭するきっかけともなった1989年の意味を探る。

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    • Zwischen Gestern und Heute - Die Organisationsstruktur des Theaters 招待有り

      Morihiro Niino

      Recherchen 64, Theater der Zeit ( 64 ) 22 - 29   2009年2月

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      記述言語:ドイツ語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)   出版者・発行元:Theater der Zeit  

      Hier wird die Geschichte des japanischen Theaters der Gegenwart als Geschichte der Bemuehungen der Theatermacher, die kuenstlerische Potenz in dieser auf Konsum orientierten Theaterlandschaft zum theatralischen Ausdruck zu bringen, zusammengefasst. Mit einigen Anmerkungen zur Vorgeschichte, also in der Zwischenkriegszeit und in den 50er wird die Bemuehungen der Theatermacher seit dem Auftakt des avantgardistischen Kleintheater-Bewegung in den 60er Jahren ueberblickt und thematisiert.

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    • 溢れるドラマ―メディア社会における演劇の姿― 招待有り

      新野 守広

      思想 ( 2007年3月号_通算995 ) 4 - 20   2007年3月

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      記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)   出版者・発行元:岩波書店  

      ハンス・ティース=レーマンの『ポストドラマ演劇』(1999年)が公刊されて以来、メディア社会のリアリティーをいかにして舞台表現に取り込むか、洋の東西を問わず、多くの演劇人が意識するようになった。テクノロジーの発展にともない、感性が変容し、さまざまなジャンルの芸術表現が変化してきたことは、美術史やメディア論で論じられる通りである。本論は、ヨーロッパと日本の20世紀前半と1960年代の演劇表現を比較し、両者ともに後にポストドラマ演劇として特徴づけられる感覚世界の変容を鋭敏に察知し、舞台表現に結実させた演劇人が存在したことを論じる。

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    • Ein Theatersystem in der Konsumgesellschaft 招待有り

      Morihiro Niino

      Theater der Zeit61 ( 9 ) 3 - 4   2006年9月

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      記述言語:ドイツ語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)   出版者・発行元:Theater der Zeit  

      Hier wird versucht, einen Überblick zu geben, wie das Theatersystem Japans nach dem zweiten Weltkrieg sich herausgebildet hat und wie die künstlerische Potenz in dieser auf Konsum orientierten Theaterlandschaft sich zum theatralischen Ausdruck bringen kann.

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    • ルネ・ポレシュとポストドラマ演劇 招待有り

      新野守広

      舞台芸術 ( 10 ) 127 - 135   2006年6月25日

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      記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)   出版者・発行元:京都造形芸術大学舞台芸術センター  

      現在ドイツ語圏におけるポストドラマ演劇の旗手と見なされているベルリン・フォルクスビューネ劇場所属の演出家ルネ・ポレシュは、西ドイツのギーセン大学応用演劇学科でさまざまなジャンルのアートを幅広く学んだ。同大学の応用演劇学科は、ポレシュのみならず、後にリミニ・プロトコルを結成するヘルガルト・ハウク、ダニエル・ヴェツェルとシュテファン・ケーギをはじめ、各地の劇場のドラマトゥルギーや演劇祭のプロデューサーなどを輩出し、ドイツ語圏のみならず、ヨーロッパの新しい演劇を担う世代を生み出した。彼らが中心となってポストドラマ演劇の傾向を推進したと言っても言い過ぎにはならないだろう。本論はこのような多彩な人材を生み出した同大学応用演劇学科の構成を概観する。

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    • 豊かな社会の後に来る演劇 招待有り

      新野 守広

      大航海 ( 58 ) 130 - 135   2006年4月

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      記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)   出版者・発行元:新書館  

      ドイツの劇作家マリウス・フォン・マイエンブルクが1997年に発表した『火の顔』は、殺人事件を犯した少年が孤立した背景を仮借なく描く内容が評判になり、「若い劇作家のためのクライスト奨励賞」を受賞した。犯罪の低年齢化が進むドイツ社会の実情を孤立する少年の姿を通して戯曲化した手腕は高く評価され、ベルリンのシャウビューネ劇場のドラマトゥルクに抜擢されて後も、話題作を次々に執筆している。本論ではマイエンブルクの劇作の背景を探るとともに、同世代の日本の劇作家が社会問題を描く際の描き方との違いを論じる。

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    • ベルリンの演劇―現代史の縮図と舞台表現― 招待有り

      新野 守広

      国文学50 ( 11 ) 35 - 41   2005年11月

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      記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)   出版者・発行元:學燈社  

      ベルリンの壁が崩壊した1989年以後、ベルリンは東西に分断されていたドイツの人々が文字通り肌身を接して暮らす街になり、混沌とした中に創造的な活気が生まれた。分断されていたゆえに活気づくベルリンを、演劇というジャンルに絞ってその特徴を挙げ、東ドイツ出身のハイナー・ミュラー、フランク・カストルフ、アイナー・シュレーフらの活躍から、2000年代に入って新たに登場したオスターマイアー、ヴァルツ、ポレシュ、マルターラーらの舞台の特徴を論じる。

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    • Lektuere einer Textmaschine - Die Funktion des Monologs in den dekonstruierten Texten von Heiner Mueller. 査読有り

      新野 守広

      Neues Jahrhundert, neue Herausforderungen - Germanistik im Zeitalter der Globalisierung   603 - 606   2004年1月1日

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      記述言語:ドイツ語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)   出版者・発行元:Die Chinesische Gesellschaft fuer Germanistik  

      Die Schwierigkeit der Heiner Mueller-Lektuere liegt hauptsaechlich an dem Montage- und Demontagecharakter der Texte. Sie sind Komplexe aus verschiedenen Textsorten (wie Prosa, Gedicht, Erzaehlungen), und auch Komplexe aus verschiedenen Textformen (wie Monolog, Dialog und Rollenspiel). Kann man diese Textkomplexe als Textmaschine betrachten und sogar lesen? Mit dieser Frage thematisiere ich die Schwierigkeit der Lektuere von den Werken Heiner Muellers.

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    • Einfuehrung zum Rahmenthema "Konzepte der Landschaft in Ost und West". 招待有り

      新野 守広

      Neue Beitraege zur GermanistikBd.3 ( Heft.3 ) 13 - 14   2004年1月1日

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      記述言語:ドイツ語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)   出版者・発行元:IUDICIUM Verlag  

      東西の「風景」観の相違をめぐる特集号の導入として、文学における風景描写の背景をさぐるモチーフの由来を述べる。

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    • マイホーム・イン・ホテル

      新野 守広

      DeLi ( 2 ) 75 - 98   2003年12月

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      記述言語:日本語   出版者・発行元:沖積舎  

      ベルリンのフォルクスビューネ劇場付属のプラーターというスタジオで演出家、兼劇作家として活躍するルネ・ポレシュの『マイホーム・イン・ホテル』(2001年初演)は、日常的な場面にふさわしい会話や物語がないまま、登場人物たちがひたすらマイホームの内部委託について語る。この実験的な戯曲に見られるポストドラマ演劇的特徴を新自由主義批判の観点から分析する。

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    • Postdramatische Wende in Japan 査読有り

      Morihiro Niino

      Neue Beitraege zur Germanistik2 ( 1 ) 141 - 147   2003年4月

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      記述言語:ドイツ語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)   出版者・発行元:IUDICIUM Verlag  

      In diesem Beitrag handelt es sich um die Erweiterung des Begriffs „Postdramatisches Theater“, der 1999 von Hans-Thies Lehmann entworfen wurde, auf die Theaterlandschaft in Japan. Dazu braucht man zuerst über die Wende im japanischen Theater um 1968 ausfuehrlich unter folgenden Aspekten zu analysieren: 1. Eine kritische Stellungnahme zur an den Massenmedien orientierten Konsumgesellschaft, 2. Zivilisationskritische Aesthetik der Theaterrevolte Ende der 60er Jahre, 3. In den 80er Jahren konnte die kritische Distanz zur Gesellschaft nicht adaequat auf den Buehnen thematisiert werden, 4. Seit 90er Jahren wird sie von einigen Tanz- und Performancegruppen performativ reflektiert. Zum Schluss wird hier auch die postdramatische Tendenz Japans seit den 80er Jahren erwaehnt.

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    • 演劇革命以後のドイツ演劇 招待有り

      新野 守広

      日本演劇学会 演劇学論集 ( 41 ) 193 - 199   2003年1月1日

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      記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)   出版者・発行元:日本演劇学会  

      1968年の学生革命の運動のただ中から生まれたドイツ語圏の新しい演劇を、ファスビンダー、グリプス・テアータ、シャウビューネ劇場を例に概観するとともに、1990年代のベルリン演劇を特徴づけたフォルクスビューネ劇場の活動を演出家フランク・カストルフの舞台例をいつくか挙げて考察する。最後に2000年代の新しい世代の特徴をオスターマイアーとヴァルツを例に概観する。

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    • Mensch, Maschine, Distanz ― Heiner Muellers Bearbeitungen der Lehrstuecke Bertolt Brechts

      新野 守広

      立教大学言語人文紀要 ことばと人間 ( 4 ) 115 - 125   2002年12月

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      記述言語:ドイツ語   掲載種別:研究論文(大学,研究機関等紀要)   出版者・発行元:立教大学言語人文紀要編集委員会  

      Der Gegensatz zwischen dem Individuum und der Kollektivitaet scheint heute, vor allem nach dem Mauerfall, immer schaerfer zu werden. Im deutschen Theater wurde die Diskrepanz zwischen dem Individuum und der Kollektivitaet unter anderen von Bertold Brecht und Heiner Mueller zum literarischen Ausdruck gebracht. Hier werden Brechts Lehrstueck "Die Massnahme" und Muellers "Mauser" analysiert, um den Gegensatz zwischen dem Individuum und der Kollektivitaet aus der Ideologie herauszunehmen und im Zeitalter nach dem Kalten Krieg neu zu thematisieren.

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    • 未知の身体と制度

      新野 守広

      シアターアーツ ( 17 ) 53 - 58   2002年8月

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      記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)   出版者・発行元:国際演劇評論家協会日本センター  

      現代アジアの身体表現をドイツと比較して分析するために、アジアからは台湾の王墨林、ダム・タイプ、解体社、維新派、モレキュラー・シアター、さらに青年団、転形劇場の舞台表現に言及するとともに、ベルリンからはハイナー・ミュラー、アイナー・シュレーフ、フランク・カストルフ、オスターマイアー、サシャ・ヴァルツの舞台に触れ、それぞれの文化圏におけるパフォーマンスの身体の特徴を概観する。

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    • 「処置」との対話 ― 教育劇の可能性 ― 招待有り

      新野 守広

      立教大学ドイツ文学科論集 Aspekt ( 35 ) 89 - 103   2002年2月

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      記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(大学,研究機関等紀要)   出版者・発行元:立教大学文学部ドイツ文学科  

      個人と共同体の対立は、19世紀以後、現在にいたる演劇表現の最大のテーマである。ここではマルクス主義の思想的影響を受けるようになった1920年代後半のブレヒトを例に、彼の試みた教育劇の中から『処置』を取り上げて、個人の自由と共同体の掟の対立を逃げ道のないところまで極限化して観客自身にもいずれを取るか問いかけようとした、ブレヒトの演劇思想を概観し、その現在における新たな可能性を考察する。

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    • シャウビューネの新しい出発

      新野 守広

      東京商船大学研究報告(人文科学)51 ( 51 ) 27 - 38   2000年12月

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      記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(大学,研究機関等紀要)   出版者・発行元:東京商船大学  

      ベルリンの劇団シャウビューネの構成メンバーが一新された。拠点劇場は以前と同じ建物だが、ペーター・シュタインらが作り続けた美的に洗練された舞台作りは終わりを告げたのである。壁崩壊後のベルリンでは、旧東ベルリンのドイツ座はハイナー・ミュラーのベルリーナー・アンサンブル、フランク・カストルフのフォルクスビューネの舞台が生き生きとしており、シャウビューネの舞台は明らかに色あせて見えた。昨年の解散後、ドイツ座の小スペース「バラック」でブレヒトやイギリスの若手劇作家レイヴンヒルの戯曲を演出して話題となった演出家トーマス・オスターマイアーを中心とする新シャウビューネが誕生した。さらに新たにダンス部門を加えることになり、旧東ベルリンのミッテ地区のゾフィーエンゼーレを拠点に活動していたサシャ・ヴァルツと彼女のカンパニーがシャウビューネに移った。本論では新しいシャウビューネの可能性を概観する。

      CiNii Article

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    • Inszenierung als Reflexion. Die Hamletmaschine von Robert Wilson und von Akira Okamoto 査読有り

      新野 守広

      Schwellenueberschreitungen. Asistische Germanistentagung in Fukuoka 1999. Dokumentation   554 - 563   2000年6月

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      記述言語:ドイツ語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)   出版者・発行元:Japanische Gesellschaft fuer Germanistik  

      "Die Hamletmaschine" von Heiner Mueller reflektiert die herkoemmliche Form der europaeischen Dramenkunst und fuehrt das stilistische Experiment des modernen Dramas weiter: im Stueck gibt es keine Dialoge, die Regieanweisungen und der Rollentext sind nicht klar unterschieden, die Rollen sind nicht individuell auf die Darsteller verteilt, und der Text ist oefters mit Zitaten gebrochen, deren Quellen gar nicht angegeben sind. Bei der Realisierung eines solchen Textes brauchen Regisseure, egal, ob sie Europaeer sind oder nicht, unbedingt die Konfrontation mit den Voraussetzungen ihrer herkoemmlichen Dramenkunst. Akira Okamotos "Hamletmaschine" mit seiner Gruppe RENNIKU KOBO (1998, Setagaya Public Theatre, Tokyo) soll hier in diesem Sinne als Versuch der Erneuerung der Dramenkunst in der japanischen kuenstlerischen Situation betrachtet werden.

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    • Frank Castorfs Inszenierungen. Theatralische Herausforderung oder zurueck zur alten DDR-Indentitaet?

      新野 守広

      東京商船大学研究報告(人文科学) ( 50 ) 103 - 112   1999年12月

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      記述言語:ドイツ語   掲載種別:研究論文(大学,研究機関等紀要)   出版者・発行元:東京商船大学  

      Frank Castorf ist einer der wichtigsten Regisseure der 90er Jahre in Deutschland. Seit 1993 ist er Intendant an der Volksbuehne am Rose-Luxemburg-Platz in Berlin-Mitte. Um klar zu machen, wie Castorf Widersprueche und Probleme im vereinten Deutschland auf der Buehne thematisiert, sind hier seine Arbeiten unter der Intertextualitaet und der inszenierten Gewalt analysieren. Warum seine Arbeiten oft nicht nur unter dem theateraesthetischen Fachwort "Montage", sondern auch unter seiner den originalen Text "zerstueckenden" gewaltigen Manier angefuehrt sind, wird hier anhand seiner Inszenierungen ausfuehren.

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    • フランク・カストルフとフォルクスビューネ ― 統一後のドイツ演劇におけるカストルフの位置 ― 査読有り

      新野 守広

      ドイツ文学 ( 100 ) 179 - 188   1998年3月

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      記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)   出版者・発行元:日本独文学会  

      80年代前半の旧東ドイツ各地での演出活動を通して批評家の注目を集めたフランク・カストルフは、90年代に入って従来の演劇文法を無視するかのような型破りな演出でセンセーショナルな評判を巻き起こした。その演出はメディア時代に育った世代の新しい演劇的実践として高く評価され、彼が1992年から劇場監督を務めるベルリン・フォルクスビューネは1993年には「テアター・ホイテ」誌で圧倒的な票数で最優秀劇団に選ばれ、彼自身も1994年にコートナー賞を受賞している。本論では代表的な彼の演出作品の舞台の分析を通して、カストルフの演出の特徴と意義を考察し、統一後のドイツ演劇における位置づけを試みる。

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    MISC

    書籍等出版物

    • ガウク自伝-夏に訪れた冬、秋に訪れた春

      新野守広( 担当: 単訳)

      論創社  2017年10月30日  ( ISBN:9784846016678

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      記述言語:日本語 著書種別:学術書

      ドイツ連邦共和国第11代大統領ヨアヒム・ガウクの自伝『Winter im Sommer-Fruehling im Herbst)』の翻訳。東ドイツで人々が自由に意見を言える唯一の場所だった教会には、社会からはじかれた人々や体制批判派が集まり、1989年のベルリンの壁崩壊の原動力になった。福音派教会の牧師として体制批判活動を支援したガウクの目を通して、敗戦直後から東西冷戦期と再統一を経て現在にいたるドイツの歩みが概観される。

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    • 「轟音の残響」から―震災・原発と演劇ー

      新野守広, 西堂行人, 高橋豊, 藤原央登( 担当: 共編者(共編著者))

      国際演劇評論家協会日本センター  2016年3月13日  ( ISBN:9784893804624

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      記述言語:日本語 著書種別:学術書

      東日本大震災は演劇にどのような影響を与えたのか。演劇人は原発と震災による困難をどのように表現しようとしたか。本書は東京、仙台、福島、大阪に在住し演劇と何らかの形で関わる演出家、劇評家、劇作家、詩人、研究者をはじめとするさまざまな人々に論考を依頼し、それぞれの立場からこの問題に取り組む文章を集め、編纂した。現在進行中の問題への2016年3月時点での報告である。

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    • 無実/最後の炎

      新野守広, 三輪令子( 担当: 共訳 ,  範囲: 『最後の炎』)

      論創社  2010年8月20日  ( ISBN:9784846009588

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      記述言語:日本語 著書種別:学術書

      ドイツ語圏で活躍する劇作家デーア・ローアーの戯曲『無実(Unschuldt)』(2003年初演。翻訳者:三輪玲子)と『最後の炎(Das letzte Feuer)』(2008年初演。翻訳者:新野守広)の日本語訳。ヨーロッパに不法入国した二人の男と盲目の踊り子との出会いを軸に周囲の人々の日常を描く『無実』は、話法や人称を変えながら語られる実験的な手法も取り入れられ、2000年代の不安定な状況が浮き彫りになる。さらに『最後の炎』では、戦場から帰ってきた帰還兵と彼が偶然遭遇した少年の死を機に知り合うその母との関係が軸になり心身を病む人々の姿が描かれる。2000年代のローアーを代表する二作の翻訳を所収している。

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    • 崩れたバランス/氷の下

      新野守広, 村瀬民子( 担当: 共訳 ,  範囲: 『崩れたバランス』)

      論創社  2009年11月20日 

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      記述言語:日本語 著書種別:学術書

      ドイツ語圏で活躍する劇作家ファルク・リヒターの戯曲『崩れたバランス(Die Verstoerung)』(2005年初演。翻訳者:新野守広)と『氷の下(Unter Eis)』(2003年初演。翻訳者:村瀬民子)の日本語訳。『崩れたバランス』は、クリスマスの近づく雪景色の都会で、人々があてもなく孤立し、社会がバラバラになる様を描く。『氷の下』が描く成果主義が極端に進んだ近未来社会では、マネージメントに従事する人々が感情を失う。効率化を重視する現代社会に警鐘を鳴らす二作の翻訳である。

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    • ジョージ・タボーリ「ゴルトベルク変奏曲」

      新野 守広( 担当: 単訳)

      論創社  2006年12月  ( ISBN:9784846006129

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      記述言語:日本語 著書種別:学術書

      劇作家ジョージ・タボーリの戯曲『ゴルトベルク変奏曲(Die Goldberg-Variationen)』(1991年初演)の日本語訳。バッハが作曲した『ゴルトベルク変奏曲』が演奏される中、主人公のミスター・ジェイは新約聖書に書かれている内容を一つひとつ確かめながら、ゴルゴタの丘でのキリスト処刑の場面を演じていく。場面を演じ進めていくジェイは、中世から現代にかけてのヨーロッパの歴史をさまざまな形で引用しながら、最後のキリスト処刑の場面に進む。ナチスによるユダヤ人虐殺の歴史が想起される本作には、アルトーをはじめとする残酷演劇の流れも実感される。ユダヤ人でもある劇作家タボーリの代表作。

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    • ルネ・ポレシュ「餌食としての都市」

      新野 守広( 担当: 単訳)

      論創社  2006年4月  ( ISBN:9784846005962

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      記述言語:日本語 著書種別:学術書

      ポストドラマ演劇の旗手である劇作家、兼演出家ルネ・ポレシュの代表作『餌食としての都市(Stadt als Beute)』(2001年初演)の日本語訳。日常的な会話や物語がなく、登場人物はひたすら新自由主義批判の言説を語り続け、合間に寸劇が演じられる実験的な戯曲。公共財を売り払ってすべてを民間にゆだねる傾向は、人々を資本主義の荒波に晒すとして、新自由主義に警鐘を鳴らす台詞が印象的な作品である。

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    • マリウス・フォン・マイエンブルク「火の顔」

      新野 守広( 担当: 単訳)

      論創社  2005年11月  ( ISBN:9784846005870

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      記述言語:日本語 著書種別:学術書

      1997年にドイツの劇作家マリウス・フォン・マイエンブルクが発表した『火の顔(Feuergesicht)』の日本語訳。周囲から孤立し、家に引きこもった少年が、姉との近親関係を頼りに殺人事件を犯す様子が、少年の目線から繊細かつ克明に描かれる。この戯曲で「若い劇作家のためのクライスト奨励賞」を受賞した当時25歳のマイエンブルクは、ベルリンのシャウビューネ劇場のドラマトゥルクとなり、以後話題作を次々に発表している。

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    • 演劇都市ベルリン

      新野 守広( 担当: 単著)

      れんが書房新社  2005年5月  ( ISBN:9784846202934

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      記述言語:日本語 著書種別:その他

      1989年のベルリンの壁崩壊をうけて、東と西の異なる社会・文化に生きて来た人々が一つの街で暮らすようになったベルリンでは演劇が活性化し、とくに東ドイツ出身のハイナー・ミュラー、フランク・カストルフ、アイナー・シュレーフらの活躍が目立つようになった。本書ではこれらの演劇人の活動をするとともに、2000年代に入って新たに登場したオスターマイアー、ヴァルツ、ポレシュ、マルターラーらをはじめ、ポストドラマ演劇の旗手と見なされた演劇人たちの活動にも触れる。ベルリンという街の近現代史をブレヒトに着目することを通して踏まえ、東西ドイツが触れ合うことで生じた文化の活性化の実態を、演劇というジャンルに特化した形で詳述する。

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    • シュトラーセ

      新野守広, Rita Briel, 佐藤修司, 茅野嘉司郎, 松岡幸司, 江口直光( 担当: 共著)

      朝日出版社  2003年3月  ( ISBN:4255252661

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      記述言語:日本語 著書種別:教科書・概説・概論

      初学者のためのドイツ語初級文法読本。文法事項の系統的展開に合わせてDialogと読本を組み合わせ、教室での効果的な使用ができるように工夫されている。

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    • ハンス=ティース・レーマン「ポストドラマ演劇」

      谷川道子, 新野守広, 本田雅也, 三輪玲子, 四ッ谷亮子, 平田栄一朗( 担当: 共訳)

      同学社  2002年11月  ( ISBN:4810201376

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      記述言語:日本語 著書種別:学術書

      1999年にハンス=ティース・レーマンが公刊した『ポストドラマ演劇(Postdramatisches Theater)』の日本語訳。同書が公刊されたことで、世界的に「ポストドラマ演劇」という標語が流行することになったが、原書はドイツ語で書かれているため、日本語への翻訳が急務だった。社会のメディア化が進展する中、演劇が現実の再現を離れて独自の可能性を追求するために、ドラマの再考が主張され、ギリシャ悲劇、ヘーゲル、アルトー、カントル、ウイルソンらの具体例が豊富に挙げられている。

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    • 初級文法読本 新しいドイツ語の時間(改訂版)

      信岡資生, 新野守広( 担当: 共著)

      第三書房  2000年3月  ( ISBN:480861104X

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      記述言語:日本語 著書種別:教科書・概説・概論

      初級ドイツ語の文法読本。初学者でも安心してドイツ語に取り組めるように、やさしい解説と豊富な練習問題を備え、見やすいレイアウトが工夫してある。

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    • ヴィム・ヴェンダース

      瀬川裕司, 新野守広( 担当: 共訳)

      平凡社  1992年2月  ( ISBN:9784582282269

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      記述言語:日本語 著書種別:学術書

      ドイツ映画で活躍する映画監督ヴィム・ヴェンダースの映像の特徴をいくつかの作品を例に分析した専門書。とくに「まわり道」はシーンごとに写真と台詞を示して、ロード・ムービーの特徴が明示的に明らかになるように工夫されている。

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    所属学協会

    •  
      Internationalen Vereinigung fur Germanistik(IVG)

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    •  
      国際演劇評論家協会

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    •  
      ドイツ語教育部会

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    •  
      オーストリア文学研究会

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    •  
      日本独文学会

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    共同研究・競争的資金等の研究

    • ドイツ語圏の演劇におけるポストモダン美学の浸透

      科学研究費助成事業 

      新野守広

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      2011年4月 - 2016年3月

      担当区分:研究代表者  資金種別:競争的資金

      配分額:2600000円 ( 直接経費:2000000円 、 間接経費:600000円 )

      ドラマ形式からポストドラマ形式へ表現の重点が移りつつあるドイツ語圏の演劇の現状を、ルネ・ポレシュ、ファルク・リヒターら1960年代以降に生まれた劇作家兼演出家の作品やリミニ・プロトコルなどのプロデュース集団を対象にして詳しく分析し、ポストモダンの感覚のなかで育った世代が生み出す舞台表現の多様性と演劇におけるポストモダン美学の浸透を明らかにする。ドイツ語圏の演劇では、1970年代の演出家演劇以降、映画やテレビを通して大衆的な影響力を発揮するナラティヴとは一線を画し、身体性を強調したり、コロス(合唱隊)を導入したり、映像・音響メディアを併用したりする、いわゆるポストモダン美学の表現が増えた。さらに現在では、ドラマ形式から逸脱するポストドラマ形式の戯曲を書く劇作家も多数登場している。このようなポストモダン美学の演劇における浸透の意味を、演劇の文化的地位の変化も視野に収めつつ探究する。

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    • ヨーロッパの公共文化空間の変遷―ドイツ語圏の演劇表現と制度―

      日本学術振興会  科学研究費助成事業 

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      2006年4月 - 2010年3月

      資金種別:競争的資金

      配分額:4020000円 ( 直接経費:3300000円 、 間接経費:720000円 )

      ヨーロッパ諸国では、公的助成制度を整備して芸術、文学、演劇、音楽などの文化活動を助成し、自由な経済活動とは一線を画す公共文化空間を市民に提供している。とくにドイツでは文化予算に占める演劇への公的助成金の割合が大きい。その土台には、ナチ時代に国有化された劇場が国家社会主義のプロパガンダに利用された反省を踏まえ、州や市などの地方自治体が劇場運営を担った戦後西ドイツの文化政策がある。近代国家の形成と密接な関わりを持って成立した演劇は、今日のグローバル化のもとでどのような展望を持っているのだろうか。公共文化空間としての演劇の有効性と問題点をドイツ語圏の演劇を例に明らかにする。

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    • 都市と演劇<ベルリン> ―歴史の記憶と現在の姿―

      日本学術振興会  科学研究費助成事業 

      新野守広

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      2002年4月 - 2006年3月

      担当区分:研究代表者  資金種別:競争的資金

      配分額:3200000円 ( 直接経費:3200000円 )

      近代化とともに大都市となり、ナチスの牙城と化した後、東西に分断され、今また再統一されたベルリンという都市の何層にも絡み合った政治的、文化的な記憶がどのように表現されているかを、演劇というジャンルを例に探求する。近代化、戦争、冷戦、ポスト冷戦という近現代史の刻印を強く帯びた都市ベルリンに特有の独特な歴史的相貌を多角的に分析することで、表象空間としての都市の特質を明らかにする。

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    • サブカルチャーと演劇 ―ベルリン―

      科学研究費助成事業 

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      1998年4月 - 2001年3月

      資金種別:競争的資金

      配分額:1200000円 ( 直接経費:1200000円 )

      1989年11月のベルリンの壁崩壊以後、ベルリンは東西両ドイツという異なる社会と文化のなかを生きた人々が直接触れ合う都市となった。異質な両者の交流を通して活気を得た1990年代のベルリンは、創造活動に携わる多くの人々を惹きつけ、サブカルチャー・シーンに様々な表現が生まれた。とくに旧東ベルリンの代表的な劇場であるシャウビューネではスタッフが入れ替わり、これまでサブカルチャーで活躍してきた若手演出家・俳優・振付家・ダンサーが登用された。同劇場の活動をサブカルチャーと劇場をめぐる文化的布置の変化と捉え、劇場の新しいあり方を模索する動きとして分析する。

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